
- あの予感、本当に当たりました
- 改めて「141A トライアルホールディングス」とはどんな会社か
- なぜここまで株価が上昇したのか?最大の理由は「西友買収」
- 2月12日の決算発表が株価を動かした
- それでも懸念点はある
- 今後の方針と、読者の方へ
あの予感、本当に当たりました
2025年11月16日、このブログに「トライアルホールディングスに将来性を感じる」という記事を書きました。あの時点で5株しか持っておらず、「20万円くらいまで買い集めたい」と書いたのですが、その後も少しずつ買い増しを続け、現在45株まで積み上げることができました。
↓前回の記事
そして2026年2月20日時点の状況がこちらです。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 保有株数 | 45株 |
| 取得単価 | 2,614円 |
| 取得総額 | 117,630円 |
| 現在株価 | 4,600円 |
| 評価額 | 207,000円 |
| 評価損益 | +89,381円 |
| 評価損益率 | +75.99% |
3ヶ月足らずで含み益が約75%。我ながら、あの時の直感はなかなかのものだったと思います。

改めて「141A トライアルホールディングス」とはどんな会社か
東京在住の方には馴染みが薄いかもしれませんが、トライアルホールディングスは福岡発祥のディスカウントスーパーです。「安さ」を武器に九州を中心に成長してきた小売企業で、2024年に東証グロース市場に上場しました。
本社は福岡市にあり、九州に約140店舗を展開。スーパーとホームセンターを融合させた大型店「スーパーセンター」を主力業態としており、全国で350店舗超を運営しています(2025年8月時点)。
実は単なる「安売りスーパー」ではなく、創業当初からITを事業の根幹に据えてきた異色の小売企業です。AIを活用した店舗運営の効率化、買い物カートがそのままセルフレジになる「スキップカート」など、「リテールテック」と呼ばれるデジタル技術の活用において業界をリードしています。流通アナリストからは「ウォルマートと同じ発想で、内製化したITと効率的な物流で低価格を実現している」と評されるほどです。
なぜここまで株価が上昇したのか?最大の理由は「西友買収」
今回の株価上昇の最大のカタリスト(きっかけ)は、間違いなく西友の買収です。
2025年3月5日、トライアルは大手スーパー「西友」を約3,826億円で買収すると発表。同年7月1日付で完全子会社化が完了しました。
もともとテレビでも「東京に店をたくさん出店する」と報道されていたように、トライアルは首都圏への進出を長年の課題としていました。しかし東京都内にはゼロ店舗という状況が続いていたのです。
そこに西友です。西友は東京都内だけで74店舗、関東全体では133店舗を展開しており、まさに「トライアルに欠けていたピース」でした。この買収によってトライアルは一気に東京に進出し、連結売上高は1兆円を突破。小売業界7位の規模に浮上しました。
投資家目線で見ると、この「九州の新興ディスカウント店が、首都圏の老舗スーパーを飲み込んだ」という構図が非常に鮮烈でした。業界でもイオンやドン・キホーテを差し置いての買収成功ということで、大きな話題になりました。
西友買収でトライアルが得たもの
単に店舗数が増えただけではありません。トライアルが西友から引き継いだ価値は多岐にわたります。
首都圏の好立地店舗:西友は駅近くの都市型店舗を多く持っており、トライアルが苦手としてきた「都市部の小型店」展開の足がかりになります。
「みなさまのお墨付き」というPB(プライベートブランド):西友の自社ブランドは消費者から高い評価を受けており、これを取り込むことでトライアルグループ全体の粗利率向上が期待できます。
ネットスーパーのノウハウ:西友は業界でいち早くネットスーパーを始めており、トライアルのECとの相乗効果が見込まれます。
2月12日の決算発表が株価を動かした
今回の含み益75%という結果を語るうえで外せないのが、2026年2月12日の第2四半期決算発表です。
この日の発表内容が市場の予想を大きく上回り、翌2月13日の株価はストップ高(前日比700円高・+21.94%)を記録しました。
決算の内容をざっくり言うと、以下の3点が投資家に好感されました。
①経常利益が「一転増益」で着地:当初は前年比26.6%の減益予想だったのが、実際には前年比36.1%増の144億円と大幅な増益に。しかも通期計画の139億円をすでに上半期だけで超えてしまいました。
②10〜12月期(第2四半期単体)が急拡大:直近3ヶ月の経常利益は前年同期比2.1倍の112億円。売上営業利益率も前年の2.3%から3.3%に改善しており、西友との統合効果が数字に出始めていることがわかります。
③中期経営計画の発表:同日、2029年6月期に向けた中期経営計画も発表されました。目標は売上高1兆6,300億円・営業利益640億円。今期の営業利益254億円から3年で2.5倍以上を目指すという強気な計画が、市場に大きなサプライズを与えました。
それでも懸念点はある
ここまで良い話ばかり書きましたが、公平を期すために懸念点も触れておきます。
通期の純利益は前期比96%減の約5億円という予想は据え置きのままです。のれん償却や借入関連費用が下期に集中して重くのしかかるためで、「売上高は1兆円超、でも最終利益はほぼゼロ」という状況は変わっていません。
約3,700億円にのぼる銀行融資も含め、財務的な負担は引き続き相当なものがあります。中期経営計画の目標を達成しながら、のれん償却をこなしていけるかどうか。それが今後の株価を左右する最大のポイントになるでしょう。
今後の方針と、読者の方へ
個人的には、引き続き保有を続けるつもりです。短期的な純利益の減少はある程度織り込み済みで、2〜3年単位で西友とのシナジーが数字に表れてくる段階を待ちたいと思っています。
ただし、これはあくまで私自身の投資判断です。株式投資には価格変動リスクがあり、過去の値上がりが将来も続くことを保証するものでは全くありません。投資を検討される方は、必ずご自身で情報を収集・判断いただくようお願いします。
あの11月の記事で「将来性を感じる」と書いた直感が、3ヶ月でこれだけ形になったのは、正直自分でも驚いています。引き続き、この銘柄の動向をブログでお伝えしていきます。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いいたします。

